【完】君の指先が触れる度、泣き出しそうな程心が叫ぶ
本社から出て、人混みに隠れるように歩き、私はまっすぐ、まっすぐ目的地へ向かった。
それは自分の家なんかじゃなくてあのじめじめした公園。住宅やマンションの影にひっそりと存在する、忘れられた場所。やはり、どこよりもここが落ち着く。
私にはあの優しい世界は似合わない。眩し過ぎる。心が疲れてしまうから、この忘れられた場所で一時だけでも自分の存在を消すんだ。
空はどんよりと曇り、今にも空が泣いて雨が降り出しそう。そういえば、今日は天気予報で晴れのち一時雨だとか言っていた。
一時っていつだよ、なんて朝から毒づいて傘を持って来なかったバチが当たったのかもしれない。
いや、そんな事じゃなくて、私には色んなバチが当たったのだろう。数えたらキリがない、裏切りや罪の。
考えてる間に、ぽつん、ぽつんと空から濁った雫が降り注ぐ。
私はそれでもその場を動くことはなく、けれども、後生大事に持ち歩いてる『なんでもお願い券』だけは守りたくてジャケットの内ポケットに仕舞い込み、その身を抱き締めた。
それは自分の家なんかじゃなくてあのじめじめした公園。住宅やマンションの影にひっそりと存在する、忘れられた場所。やはり、どこよりもここが落ち着く。
私にはあの優しい世界は似合わない。眩し過ぎる。心が疲れてしまうから、この忘れられた場所で一時だけでも自分の存在を消すんだ。
空はどんよりと曇り、今にも空が泣いて雨が降り出しそう。そういえば、今日は天気予報で晴れのち一時雨だとか言っていた。
一時っていつだよ、なんて朝から毒づいて傘を持って来なかったバチが当たったのかもしれない。
いや、そんな事じゃなくて、私には色んなバチが当たったのだろう。数えたらキリがない、裏切りや罪の。
考えてる間に、ぽつん、ぽつんと空から濁った雫が降り注ぐ。
私はそれでもその場を動くことはなく、けれども、後生大事に持ち歩いてる『なんでもお願い券』だけは守りたくてジャケットの内ポケットに仕舞い込み、その身を抱き締めた。