【完】君の指先が触れる度、泣き出しそうな程心が叫ぶ
その時、初めて同じ胸ポケットに入れていたスマホが着信を知らせているのに気付く。
私のスマホはバイブが壊れているのか弱く、ポケットの中に入れていたら気付きにくい。
雨に濡れて壊れないように縮こまり画面を確認すると、そこには『歌川卓志』の文字。
何だろう、何かチェック項目に不備でもあったのかな、と思いながら通話に出ると、いきなり切羽詰まった声が耳元に響いた。
《もしもし美姫!?今どこにいますか?》
「え、今……?いつもの公園ですが。どうかしました?」
受話器越しのタクとの温度差があまりにもありすぎて、私は思わず尋ねる。
《穂純から連絡があったんです。美姫がなんだか泣きそうな顔をして笑っていたから心配だって》
あの短時間の間に、穂純さんは私をそこまで見ていたんだ。
タクに会えなかったという少しの淋しさや疲労感、それから見当違いの穂純さんへの嫉妬心でぐちゃぐちゃになっているのをを見抜かれるなんて。
私のスマホはバイブが壊れているのか弱く、ポケットの中に入れていたら気付きにくい。
雨に濡れて壊れないように縮こまり画面を確認すると、そこには『歌川卓志』の文字。
何だろう、何かチェック項目に不備でもあったのかな、と思いながら通話に出ると、いきなり切羽詰まった声が耳元に響いた。
《もしもし美姫!?今どこにいますか?》
「え、今……?いつもの公園ですが。どうかしました?」
受話器越しのタクとの温度差があまりにもありすぎて、私は思わず尋ねる。
《穂純から連絡があったんです。美姫がなんだか泣きそうな顔をして笑っていたから心配だって》
あの短時間の間に、穂純さんは私をそこまで見ていたんだ。
タクに会えなかったという少しの淋しさや疲労感、それから見当違いの穂純さんへの嫉妬心でぐちゃぐちゃになっているのをを見抜かれるなんて。