俺様当主の花嫁教育
主役二人が挨拶を終えて正面の席に戻った時、司会者がお色直しを告げた。
スタッフがエリカちゃんを先導する為に近寄って、エリカちゃんが腰を上げた。
その時。
二人に向き合う一番大きい入口のドアが開いた。
誰もが席についていたタイミングで、会場中の客が気を取られたようにそっちに顔を向ける。
「……あっ……!!」
私が反応するより一瞬早く、新婦のエリカちゃんが声を上げた。
「御影さんっ……!?」
新婦の目を惹く乱入者に、誰もが意識を向けていた。
そんなたくさんの視線を気にもせず、御影さんは涼しい顔でゆっくりと歩を進めて来る。
和服の正装である袴を纏った御影さんに、あちこちで小さな黄色い歓声が上がった。
同じテーブルの同僚たちの間では、『光源氏の君』というあだ名が漏れ聞こえてくる。
「御影さん、いらしてくださったんですか……!?」
お茶会の時のように頬を上気させたエリカちゃんが、自分の立場をすっかり忘れたかのように、大きく歩を進めた。
小走りで御影さんに駆け寄るエリカちゃんに、会場に小さなざわめきが起きる。
西郷さんはその場に立ち尽くしたまま、絶句している。
「エリカさん。ご結婚おめでとうございます」
一身に注目を浴びながら、御影さんは堂々とエリカちゃんに祝辞を述べた。
優雅で気品溢れる御影さんの佇まいに、ざわめきは感嘆の溜め息に変わっていく。
「御影っ!!」
一人置いてけぼりだった西郷さんが、我に返ったように大声を上げた。
そして、ここからでもわかるくらいこめかみに青筋を立てて、ズカズカと大股で御影さんとエリカちゃんに近寄って行く。
スタッフがエリカちゃんを先導する為に近寄って、エリカちゃんが腰を上げた。
その時。
二人に向き合う一番大きい入口のドアが開いた。
誰もが席についていたタイミングで、会場中の客が気を取られたようにそっちに顔を向ける。
「……あっ……!!」
私が反応するより一瞬早く、新婦のエリカちゃんが声を上げた。
「御影さんっ……!?」
新婦の目を惹く乱入者に、誰もが意識を向けていた。
そんなたくさんの視線を気にもせず、御影さんは涼しい顔でゆっくりと歩を進めて来る。
和服の正装である袴を纏った御影さんに、あちこちで小さな黄色い歓声が上がった。
同じテーブルの同僚たちの間では、『光源氏の君』というあだ名が漏れ聞こえてくる。
「御影さん、いらしてくださったんですか……!?」
お茶会の時のように頬を上気させたエリカちゃんが、自分の立場をすっかり忘れたかのように、大きく歩を進めた。
小走りで御影さんに駆け寄るエリカちゃんに、会場に小さなざわめきが起きる。
西郷さんはその場に立ち尽くしたまま、絶句している。
「エリカさん。ご結婚おめでとうございます」
一身に注目を浴びながら、御影さんは堂々とエリカちゃんに祝辞を述べた。
優雅で気品溢れる御影さんの佇まいに、ざわめきは感嘆の溜め息に変わっていく。
「御影っ!!」
一人置いてけぼりだった西郷さんが、我に返ったように大声を上げた。
そして、ここからでもわかるくらいこめかみに青筋を立てて、ズカズカと大股で御影さんとエリカちゃんに近寄って行く。