俺様当主の花嫁教育
なんだかよくわからないけど、かなり本気で言いがかりをつけられている。
ここは相手にしない方が良さそう……と、軽く頭を下げて取り合わない態度を示しながら、エレベーターに乗り込もうとした。
ところが。
「ちょっと待てよ。話は終わってないぞ」
西郷さんは私の腕を強く掴み上げた。
その力の強さに彼の本気を感じて、一瞬にして焦りが過る。
思わずその手を振り払うと、怒りを露わにした西郷さんが、私に体当たりするようにエレベーターに乗り込んだ。
西郷さんの背後でドアが閉まるのを妙にゆっくり感じながら、私は冷静を装って、黙ったまま彼を見上げた。
この人に男の逞しさや力強さを感じたことはないけど、腕力だけなら普通の男と変わらないのだ。
今まで感じたことのない妙な恐れが胸に湧き上ってくる。
「しかもなんだよ。茶道家の御影って。なんでお前なんかがアイツと? なんの当てつけだ?」
「へ?」
ちょっと緊張しながら目力を込めたタイミングでやけに御影さんに馴れ馴れしい言い方に、私は一瞬本気で拍子抜けした。
「たった一ヵ月で……まさかお前、二股かけてたんじゃないだろうな」
「なっ……それは西郷さんの方じゃない!!」
身に覚えのない言いがかりに、さすがに沸々と込み上げる怒りを感じた。
自分のしたことは棚に上げて、なんで私を責められるんだろう、この人は?
ここは相手にしない方が良さそう……と、軽く頭を下げて取り合わない態度を示しながら、エレベーターに乗り込もうとした。
ところが。
「ちょっと待てよ。話は終わってないぞ」
西郷さんは私の腕を強く掴み上げた。
その力の強さに彼の本気を感じて、一瞬にして焦りが過る。
思わずその手を振り払うと、怒りを露わにした西郷さんが、私に体当たりするようにエレベーターに乗り込んだ。
西郷さんの背後でドアが閉まるのを妙にゆっくり感じながら、私は冷静を装って、黙ったまま彼を見上げた。
この人に男の逞しさや力強さを感じたことはないけど、腕力だけなら普通の男と変わらないのだ。
今まで感じたことのない妙な恐れが胸に湧き上ってくる。
「しかもなんだよ。茶道家の御影って。なんでお前なんかがアイツと? なんの当てつけだ?」
「へ?」
ちょっと緊張しながら目力を込めたタイミングでやけに御影さんに馴れ馴れしい言い方に、私は一瞬本気で拍子抜けした。
「たった一ヵ月で……まさかお前、二股かけてたんじゃないだろうな」
「なっ……それは西郷さんの方じゃない!!」
身に覚えのない言いがかりに、さすがに沸々と込み上げる怒りを感じた。
自分のしたことは棚に上げて、なんで私を責められるんだろう、この人は?