君の隣
胸の奥に溜め込んでいたものが、堰を切ったように溢れ出す。

 「優しくされるのも、苦しいの。

  “頑張ったね”って言われるたびに、
 頑張った自分を責めたくなるの!」

 理名の肩が震え、息が荒くなる。

 「注射も、薬も、全部耐えた。

 夜中に吐き気で目が覚めても、誰にも言わなかった。
 
それなのに……何も変わらない。

 何も報われない!」

 涙が頬を伝うのを止められず、理名は拳を握りしめた。

 「私、もうどうしたらいいのか分からない。

 頑張ることが怖い。

 でも、頑張らない自分はもっと嫌い……!」

 拓実は言葉を失い、ただ彼女のそばに膝をついた。

 理名は、崩れるようにその場に座り込む。

 「……こんな脆い私、嫌だ。

 優しくされるのも、もう耐えられない……」

 その声は、震えていた。
 

 
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