君の隣
深夜。

 席次表作成を終えた理名が、リビングのソファに身を預けていた。

カーテンの隙間から漏れる街灯の光が、彼女の横顔をやさしく照らしている。

 ボーダーのルームウェア。

 膝には拓実が、膝に掛けてくれたたブランケット。

 口元はほんのり微笑み、目は穏やかに細められていた。

拓実がそっと傍らに座り、彼女の手に自分の指を絡める。

「……どうしたの?」

「ううん、なんでもない。
 ただ、幸せだなって」

理名の声はとろけるように柔らかく、静かだった。

 言葉よりも、その表情に、拓実は胸を打たれる。

「……理名の横顔、世界一好きだよ」

「そんな顔、他に誰が見るのよ」

「俺だけでいい。

 ずっと、ずっと」

拓実は、彼女の頬にそっと唇を落とす。

 理名は目を閉じ、小さくうなずいた。

──こういう時間が、いちばん愛おしい。

 そう思える夜だった。

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