君の隣
「ただ、今の段階だと、確定じゃないから。

 超音波で見てみようか。

 子宮の中に、ちゃんと着床してるかどうかも含めて」

朱音の言葉に、麻未は静かに頷いた。

 カーテンの奥、診察台へと促される。

 白衣とショーツを脱いで、内診台に腰掛ける。


「……力、抜いてね。

 大丈夫だから」

ジェルのひんやりした感触。
 開かれる脚。

 思わず身体が少し跳ねる。


 朱音の声はずっと穏やかで、心をほどいてくれる。

超音波のモニターに、まだほんの小さな、淡い影が浮かび上がる。

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