恋がしたい。ただ恋がしたい。
いつ出て行ったのかな…。
バスルームの扉が開きっぱなしだったのは、急に呼び出されて、急いでシャワーを浴びて出て行ったからだろう。
『ごめんね、今メモを見ました。お仕事頑張って。』
とりあえずLINEを送信すると、バスルームの方からスマホの着信音が聞こえた。
あれっ?と思ってバスルームへ行くと、洗面台に裕介くんのダークブラウンのスマホが置いてあって、チカチカと着信ランプが点滅していた。
「…忘れちゃってる。」
今日は何時になるか分からないって言ってたから、届けに行った方がいいかもしれない。
ラストまでの勤務だったら、あと3時間くらいはあるし。
…うん。届けに行こう。
私は決心して、鞄から化粧ポーチを取り出した。
スマホ無いと不便だし、いざという時連絡つかないし…
そもそも、こんな時間に仕事に戻らないといけなくなった責任は私にもあるし…
あっ、そうだ。ついでにコンビニにでも寄って、晩御飯も買っちゃおう。
スマホが無いと困るかもしれないだとか、晩御飯を買おうだ何だなんて言うのはもちろん建前で
本音を言うと、裕介くんに会いに行ける口実が出来たことが嬉しかった。