恋がしたい。ただ恋がしたい。

「おはようございます。」


時間ギリギリに職員室へと滑り込むと、入り口近くにいた純くんが驚いた表情で私の事を見た。


自分の目や顔が、普段と違って腫れぼったいのなんて分かってる。


だけど、そんなにお化けでも見たようなギョッとした顔をしなくてもいいじゃない。


その態度に少なからずショックを受けていた所に、もっと失礼な人が現れた。


「崎ちゃんセンセ…。…アイプチ、取れてますよ。」


すーっと隣に来て、ひそひそと囁かれる。


どうやら普段の二重を偽物だと思ってしまうほど、私の瞼は腫れ上がっているらしい。


「忘れたんだったら、私のテープあげましょうか?」


「…遠慮しとく。」


そして…どうやら志田ちゃんは偽二重だったという、余計な情報まで仕入れてしまった。



「志田…。志田、ちょっと…。」


微妙な表情で笑い合う私達の所へ純くんが来て、志田ちゃんを手招きすると、何やらひそひそと耳打ちをした。


「…えっ、ほんとですか?」


「あぁ。買い出しに出る前に、お前何とかしてやってくれよ。」



…何なの?
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