恋がしたい。ただ恋がしたい。

私が純くんの誤解をちゃんと解かなかったのと、志田ちゃんが彼女…望さんの話を聞いた事で、亨が急に私に連絡をして来たり、別れ話があんな感じになってしまったのか。


…何故か亨が私と別れたつもりでは無かった事だけは謎だけど。



「崎ちゃん先生は…どうしてそんなに泣きはらした顔をしてるんですか?…私、余計な事をしちゃったんですか?」



泣き出しそうな声に気がついてはっと顔を上げると、志田ちゃんの目が潤んでいた。



友達の悩みを聞いてよかれと思ってした事が…結果的に私を苦しめてしまったかもしれないと、週末の間思い悩んでいたのだろうか。


慌てて、顔の前で手を振った。


「違う!違うよ志田ちゃん!!今回の事が無くても、結局亨とは別れてたと思う。でもね……私が最初っからちゃんと亨と話をしてればこんな事にならなかった。怖がって、逃げてばっかりで…自分一人が傷ついたつもりになってた。だから志田ちゃんのおかげで話が出来て良かったと思ってる。…泣いたのは、別れ話のせいじゃないからね。」



「正直二年間真剣に付き合ってきた人だから、望さんと亨の事をうまくいって欲しいとか、二人のしあわせを祈る気持ちには……まだなれないんだけど………それでも亨がこれ以上私の事で苦しまないようにって、望さんが泣かないで済むようにって…それだけは思ってる。」



そこまで聞くと、志田ちゃんが安心したようにほっと息を吐いた。
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