恋がしたい。ただ恋がしたい。
「余裕なんか無かったよ。毎日必死だった。奏一くんみたいにちゃんとしなきゃって、思えば思うほど全然みんなの事まとめられなくて。……そんな時にね、香織ちゃんが話かけてくれたんだ。」
「裕介くんは奏一くんや純くんとは違うよって。奏一くんはみんなをまとめて引っ張って行く人で、純くんはまとめる事はしないけど、プレーでチームの士気を上げてくれる人だって。じゃあ僕は?って聞いたんだ。」
「……それで?私何て答えたの?」
「一人一人ときちんと向き合える人だって。先頭に立つ人じゃなくて、隣で一緒に頑張ろうって声を掛け合える親しい存在だって。それまでどっちかって言うと人見知りな所があったし、会話も必要最低限な事しかしてなかったから、そんな風に言われたのが意外だった。」
ーー『私ね、鬼みたいって言われてるけど、実は小学生の先生になりたいんだよね。みんなにはやめとけって言われてるけど、絶対向いてる!これしかない!って思ってるんだよね。私、キャプテンになった時も全く同じ事考えてて、私がやらないで誰がやるんだ!ってくらいの気持ちでやってたんだよ。……まぁ、ちょっとやり過ぎちゃったけど。』