君に熱視線゚


晴樹はそう言うと中島達に、にっこりと微笑みかけた。

「キャーっ…ねぇねぇ! お兄ぃ! あの人なんて名前!? ちょっ、マジいいよぉ!」

中島は従兄のブレザーの裾を引っ張りながら興奮していた。
そんな中島にお兄ぃはコソッと耳打ちする

「結城 晴樹さんだよ…」

「…え、結城って……」

目を見開く中島にお兄ぃはうん、と頷きながら続けた。

「うちの学園の理事長の孫。今日の合コンもあの人の招待だから、仲良くして損はないよ」

「そう、なんだ……」

「ん、どうした? 席につかないのか?」

ボソボソと話し、一向に席に着かない皆を晴樹は席に促した。

「ねぇ…あたし……合併がすごく楽しみ!」

「あたしもーっ…結城さんもいいけど、あたしは中ちゃんの従兄狙いだな! 後で携番聞いてもいいかなぁ…」

「いいよ、協力するっ!」

席についても中島達はそんな話しばかりを繰り返している。

「うち女子校だったから諦めてたんだけど、これはもう神様のプレゼントよねっきっと!! あたし絶対に彼氏作るっ」


「当たり前じゃん!!」

そして、中島達は獲物を物色するとハンターの目になった…。

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