君に熱視線゚

「これ、うまいよ。俺のお勧め!」

晴樹はそう言うとウェイターから受け取った皿を苗に手渡した。

「これはなに?何味のパスタ?」

苗は皿に盛り付けられたパスタを食いいるように見つめた…
黄色いクリームのようなもので和えてある‥

(なんだろう……)

「フンフン…フン…」

苗は匂いを嗅いでいる。


「毛ガニの蟹ミソ和えクリームパスタ…」

警戒するようにパスタの匂いを嗅ぐ苗に晴樹は説明した。

「毛ガニの蟹ミソ和えクリームパスタ…名前が、ながい……」

苗のクリクリおめめがキラキラと輝く。

「……ああ、な…長いな…っ…」

どこかしら興奮気味の苗に晴樹は戸惑いながら相づちを打っていた。

苗は皿のパスタをじっと見つめる。

(名前が長いとイタリアンチックで上品な響きがするっ‥‥)

苗は食せずともこのパスタがお気に入りになってしまった。

そして、パスタを眺めて立ちすくむ苗の額に晴樹はそっと指を伸ばす。

「ん!?」

「髪の毛がさっきからずっと張り付いたままだ…どうしても、気になるから取らせてくれ‥」


「ああ、これは何から何まで……ありがとございます」

一瞬警戒したが、苗は丁寧にお礼を言った。

そんな二人を目で追いながら、中島は苗を羨む。

(いやー…っ…なに苗ったら!後からきて美味しいとこ取りだらけじゃんっ……よしっあたしも!)


中島は思い切って行動を起こした!

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