君に熱視線゚

晴樹は笑い疲れ、大きく一息吐く。何事にも動じない苗に感心しつつ晴樹はお嬢達に釘を刺した。


「二ノ宮はもうない──
この子達は今はもうウチの生徒だろ?
お前らも歓迎しろよ。
くだらない事で鼻高くしてると結城の生徒は心が狭いって思われるだろ?」


晴樹の言葉にお嬢達は黙り込む。

そして、晴樹は笑顔で言った‥

「この子達は妹みたいなもんだから、お前らにもよろしく頼むよ」


「妹!?……そ、そうよね」
(‥考えてみたらこんな子達と晴樹が吊り合う訳ないし!)

晴樹の言葉に気を持ち直したお嬢達は急に笑顔を向けていた。

「じゃあよろしくね!何か困ったことがあったら相談に乗ってあげるわよ」

晴樹の妹発言に急に機嫌を直したお嬢はにっこり微笑み手を差し出す‥

その変わり様に中島達は顔をしかめ、そして苗は差し出されたその手をしっかりと両手で握りしめた。


「こちらこそ、兄さんがいつもお世話になってます!何かありましたら是非ともお力添えをよろしくお願い致します!!!」


握った手をぶんぶん振ってそう語る。そんな苗の台詞に晴樹は

(…選挙活動かよ?)

そう心の中で思っていた。

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