君に熱視線゚


「なにそれ…っ…あたしの誘いは断っておいて!?」


「誘い?……あ、そ~言えば……」

思い出しながら晴樹は目を游がせる。
晴樹は以前からお嬢達にデートの誘いを受けていた。だが暇がないと言ってはずっと断って逃げていたのだ。


「許せない!!……ただでさえ、中々デートしてくれないのになんであの子達と!?」


怒りでぷるぷる震えるお嬢に晴樹は面倒くさそうな表情を浮かべる。


「別に俺が誰と約束してもお前に関係ないだろ?
また、暇な時に遊んでやるからもう、向こう行けよ」

(たくっ…いつもいつもギャーギャーうるさい…っ…)

お嬢軍団に囲まれ晴樹は息苦しさを覚えた…

「じゃぁ、いつ時間作ってくれるの!?」


「そーよ!あたし達とは最近全然遊んでくれないじゃない!?

今日、予定決めてよ!!」


取り巻きのお嬢達も不満を口にしはじめる。

晴樹はため息を吐くといきなり席を立った。

「…お前らが行かないなら俺が行く!行こうぜ直哉!!」


晴樹は苛立ちも露にお兄ぃに声をかけ、しつこいお嬢達を残して食堂を後にした。


(…たくっ…毎回、やること話すこと一緒っ!!いーかげん飽きるっつーの!)


険しい表情のまま歩く晴樹にお兄ぃは黙って付き添う。

(……モテるのも大変そうだ…)

ポケットに手を突っ込んで苛立ちながら歩く晴樹を見守りつつ、お兄ぃはそんなことを思っていた……。

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