君に熱視線゚

日の良い日曜の午前中──


「んじゃ、行ってくる!」

「おぅ、姉ちゃん!お持ち帰り楽しみにしてるからな!!」


太陽も空高くから陽を注いでいる。

苗はお持ち帰り用のタッパーを下げ袋に入れ、育ち盛りの弟達に見送られて由美達との待ち合わせ場所に向かった…

「あっなえちん!こっち!!」


「…二人とも気合い入っちゃってるね‥」


そう、無頓着な苗に比べ二人の服装はとても気合いが入っている。


「苗こそせっかくの日曜になんで制服?」


苗はせっかくの休日に今は無き二ノ宮高校の制服で現れた‥

「だってさ、あそこ一応高級レストランじゃん!
あんなとこにジーンズとスニーカーで行くよりは制服が一番かと思って‥ダメ?」

そう、苗は一応店の雰囲気を気にしていた…

由美達は可愛いワンピース姿だったが苗はTシャツにジーンズしか持っていない…

従って学校の制服は苗にとっての一張羅。唯一のお洒落着だったのだ。‥

冠婚葬祭等には、まさに必需品である



「まぁ、確かにジーンズでくるよりはいいけど……」
中島は苗の手提げに袋を怪しんだ。
(その手に下げてる袋の中身はもしや…)


「と……とりあえず、行こっか?晴樹さんはもぅ向こうに着いてるって」


中島は嫌な予感を胸に抱え、レストランに足を向けた。

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