好きも嫌いも冷静に
「はい、お待たせ」
英雄は注文以外の物も出してくれた。
サラダもだけど、ポテトやポーチドエッグも添えられていた。
「嫌いじゃなかったら食べてくれ。じゃあ、また後でな」
「有難う。頂きます」
「有難うございます」
「澪さん、食べながら聞いてくれますか?ちょっと、どうかなと思う提案があって」
「はい…?」
「俺が言うのも変ですが、…その、一階の澪さんの今居る部屋と隣の部屋、隣は今、空き部屋ですよね?その壁をぶち抜きませんか?」
「え?」
「いきなり突拍子もない事、言ってすみません。今空き部屋になったばかりの部屋は、一度クロスの張替えとか色々しますよね?」
「はい。綺麗にしてから募集しますから」
「それで…、俺は今2階に住んでいます。だから、空いたその部屋に俺が移って…それで、間の壁を取ってしまえば、澪さんと暮らしても充分な広さだと思うんです。そうして暮らせたらいいなと思ったものですから。
いや、別にそんな事しなくてもいいんですが、そうすれば澪さんも今までと変わらず、アパートの管理出来ますし。結婚もまだなのに、今の状況でこんな話…。
俺、気が早過ぎますか?勇み足過ぎましたかね…すみません。
自分の持ち物でもないのに、勝手な事を…。
いい事思いついたみたいにペラペラと」