新世界樹の迷宮-明るい未来を取り戻す旅路ー
「一部隠してる。」
「凛。」
「私も凛と同じだ。凛。言いたい事を言いなさい。」
「うん。人竜の民は本来は人に優しく人竜の力を駆使して、共に戦う民だと聞きます。いつの日にか、それが無くなり、美学なり、力なり後退したんですか?」
「それは…」
「美智子が人竜の民の本来、人に優しく人竜の力を駆使して、共に戦う民だという本来の姿を見せたいからこそ言ったのではないんですか?」
「凛。良く出来ました。」
「未来を変えたい、美智子の横に並びたい。美智子は魅力があるっていうか、お姉さまみたいで着いていきたいです。」
「美智子の魅力を感じるようになったか。」
「はい。」
「明日の美智子は仲間と一緒に戦うが、全力でサポートもしてくれ。」
「言われずともそうするよ。私の決めた道だから。変える義理もないし。」
「それが美智子の覚悟はあの日から固めさせてしまったしな。俺達よりはるかに覚悟はある。美智子。ありがとうな。」
「なーに。いきなりお礼を言うなんで。うちらは付き合いが長い分、いろいろと分かってるんでしょう。凛と言う新しい仲間と世界を変えようって決めたんでしょう。」
「ははは。そうでした。美智子は自由奔放たな。凛。もっと交流を深めて行こうぜ。」
「はい。自由奔放ってなんですか?」
「自由奔放は何にもとらわれず,自分の思うがままに振る舞う・こと(さま)って言うんだけど、美智子は自由奔放だと思わなかったよ。痛。」
「私は、自由奔放じゃないわ。仁が自由奔放だろうが。」
「す、すまん。」
「はい。スープはおかわりするんでしょう。」
「おう。」
「今日も美智子の料理がうまいな。」
「ありがとう。」
「料理好きがこうじてお店を公国の孫娘さんと一緒に始めたんだよね?」
「まあね。意気投合して、始めたんだよね。趣味がこうじてってやつだよ。みなさんもいかがですか?沢山作りましたので。」
「良いんですか?いただいても。」
「もちろんです。そのために沢山作りましたので。」
「美味しそう。」
子供たちが来たので先にあげて食べる子供たちは美味しそうに食べていて、大人たちも来て、食べるとおいしいっと言って食べてくれました。
「良かったな。美智子。…美智子の料理がここでも通用するとはな。」
「料理で世界を救う…じゃダメかな?」
「「「ダイトルを変えるな。」」」
みんなと一緒に笑ってる姿を見て、いい仲間を見つけたうえに幸せなら、本当に良かったなと村人たちは心の中で思いました。
夕食が終わり落ち着いて後片付けをしていて美智子は川辺で洗い物をしてる時に後ろから誰かが話しかけました。
「なんですか?」
「美智子の本当の両親なんだけど、美智子の気持ちを考えずに家からも村からも追い出すはめになってしまって。」
「親ずらするなと言われてもしかたがない。でも帰って来る気は無いか?」
「私は、村にいるべきではないと思います。サンド・ストロング公国や、仲間がいます。私には彼氏がいて、親のいない子供たちがいるその子たちを面倒を見てあげると決めたし、仲間と一緒にいると決めた。」
美智子は洗い物を終わりました。
「美智子は私たちの子供なんだよ。帰ろうよ。ねえ。」
「余計なお世話です。私は、実の親だと思いません。覚悟、戒めとしてこの左脇腹に刻みこんだ。これがあるからこそ、仲間とサンド・ストロング公国のためにやってやる家族がでいられると考えられるんです。」
美智子の左脇腹を見て絶句してる間、美智子は食器と器具を持って仲間のところに行きました。
それを見ていた凛は美智子はそんなに仲間に肩入れをしたいのは分かり、こっそり呼び出し話をしました。
「凛。なーに話って。」
「美智子はなんでそんなに肩入れをするのか知りたいんです。仲間から左脇腹の件を聞いてしまったし、美智子の事が知りたくて理解をしたいから、いろいろと教えて欲しいの。」
「……。実の両親はいつも喧嘩をしていて私がお腹を空かせていてもそっちのけで喧嘩をしていた。村人がわずかにくれていたご飯で成長ができた。しかし、何の愛情を感じなかった。」
「なんで?」
「ご飯以外は見てみぬふりだった。言葉は村人たちの会話で修得した。」
「美智子さんの居場所はそこじゃないと感じてたんですか?」
「ああ。時期を待っていたし。」
「5歳半年までですか?」
「それ以内は出れない。大人に見張られているから抜け出せない。時期か来たら、サンド・ストロング公国に行く事を考えていたんだ。でも私は、大人の目を盗んで1年半年も早く出たよ。」
「どうやって出れたの?」
「さっき言ったよね。ご飯以外は見てみぬふりだったって。それで、私が誕生日の夜に抜け出したの。サンド・ストロング公国に着いたのは翌日の早朝だった。私の住み処を探しに街をブラブラしていたら、裏隅の方を連れて行ってくれた人たちのおかげで私は、仁と勇に出会えた。私の本来の姿や里から抜け出した理由も知った時に私の事を辛い事が有っても一緒にいる。だから俺らと一緒にいてくれって言ってくれたんだよ。それから一緒にいるようになったんだよ。」
「美智子は2人に迷惑じゃないかって不安は有ったんじゃないですか?」
「あったさ。しかし、2人は私に言われた言葉はとんだけ気が楽になったか、とんだけ泣いたんだろうな。」
「なんで言われたんですか?」
「美智子は迷惑な存在じゃない。いなくなって欲しい存在じゃない。美智子がいろいろと話をしていて楽しいし、俺らは髪の色とかで呼ばれるだけなのに美智子は、俺らのフルネームを知っていて、下の名前で呼んでくれるのは美智子だけだ。ずっと側にいてくれよ。美智子。って泣きながら言ってくれた時の事を昨日の事のように思い出すわ。」
「素敵な思い出ですね。」
「仁と勇のおかげで愛が分かったのよ。愛が勇気や力の源って言っても過言じゃないわ。凛は仁たちの事はどう思ってるの?」
「腕や、信頼はすごいわ。かけ声だけで次々とやってるのが気になります。どうやってかけ声だけでやれるんですか?」
「凛の耳にピアス用の穴が両方空いてるんだね。」
「うん。美智子たちもイヤリングをしていて素敵ですね。」
「このイヤリングと勾玉の石はね、特別な石なんだよ。朝につけてあげるよ。かけ声の秘密が分かる。やり方も戦いながら、体に叩き込んだ方が速いかしら?」
「おいおい。凛をいじめないでくれよ。」
「いじめてないよ。私の昔のことが知りたかったんだとさ。明日、凛に例のやつを渡すから、1つ頼んでもいいか。」
「ああ。勇と話してあるから戻って始めるぞ。」
「ああ。凛。行こう。」
「うん。何が始まるの?」
「行ってから分かるから。」
凛、仁、美智子が戻り、仁、勇、美智子は力を込めていた6つの小石を手に持った石は指先を合わせ、もう片手は高いところで手を合わせ力を込め始めると6つの石が2つのイヤリングと勾玉になるように作り始めてました。
「凛は初めて見る光景かい。」
「うん。あれは何をしているのかが分からないんだけど。」
「あれはイヤリングと勾玉を作ってるんだよ。」
「イヤリングと勾玉ですか?…イヤリングはお店に売ってるのでも良いんじゃないか?って思うんですけど。」
「あー。俺らの着けているイヤリングと勾玉の秘密は知らないんだっけ?」
「秘密?」
「ああ。勾玉って分かるか?」
「うん。」
「俺らの持っている勾玉やイヤリングは特別なんだ。力を溜めたり使ったりするたけじゃないんだ。」
「そんな事ができるんですか?他に何ができるんですか?」
「連絡も可能なんだ。」
「そんな事もできるんですか?」
「ええ。レスルーレが襲ってきた時に美智子が助けに来てくれたでしょう。美智子に連絡をしといたから急いで来てくれたの。」
「私は、力は15%位しか入れられないんだけど。」
「大丈夫だろう。俺やメグでも5ー10%しか入れてないがそれでも大丈夫だ。塵も積もれば山となるってことわざがあるだろう。あれが完成したらかなりの力が入ってるぜ。」
「どういうことですか?」
「寝る前に残った力を2%残して全部勾玉とかに入れてるんだぜ。不思議でしょう。仁がレングル民族の生き残りと人竜の民と人間で幼馴染じゃなきゃなせない技なんだよな。」
人竜の民は影から3人を凄いなと見ていました。
イヤリングと勾玉が完成して凛に渡しました。
イヤリングと勾玉見て着けると不思議と力を感じました。
「不思議と力を感じるでしょう。イヤリングと勾玉は私たちマリンズからのプレゼントだ。」
「うわー。みんなとおそろいだ。もらってもいいの?」
「もちろん。そのために用意をしたんだよ。」
そう言って美智子は凛にイヤリングと勾玉をつけてあげました。
「よくにあってる。」
「凛に似合うカラーだね。」
「うちら3人が感じる凛のカラーが藤色だったみたいで綺麗なカラーが出たよ。」
「カラーが合わなければどうなるんだ?」
「このような模様になる。」
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