嘘つきな愛の詩
聞かれた瞬間
この数日の出来事が脳裏を駆け巡って
一気に全身が熱くなる。
「詩?」
「か、勘違いですっ‼
私の勘違いですっ‼」
「へっ?」
「何もされてませんっ‼」
先輩が双子だったなんて…っ‼
あの時佟茉さんが言った「本当の俺」ってこのことだったんだ…。
「詩…?」
「私、佟茉さんに謝らなきゃ…」
「何かあった?」
「傷つけちゃったんです。」
さっきの別れ際の悲しそうな顔が頭から離れない。
「へっ?詩が佟茉を?」
「好きなのにっ…‼好きなのに傷つけちゃったんです‼」
好きってことばにした途端にまた
涙が溢れ出す。
すると、先輩は少し楽しくげに笑った。
「詩と佟茉がね…知らない間に。
大丈夫。会いにいっておいで」