嘘つきな愛の詩
「私を…騙した責任、とって下さい‼」
緊張で震える声。
「…なに?兄貴との中をとりもって欲しいの?
それなら面倒くさい。
詩だって兄貴と同じ顔の俺に抱かれて良い夢見てたんでしょ?」
ぷいっとそっぽを向いた
その首に勢いよく抱きついた。
「先輩と同じ顔とかそんなの関係なくて!佟茉さんが好きっ‼」
「詩…?」
「初めて助けてくれた時に間違えてごめんなさいっ‼
私が佟茉さんに嘘をつかせたんだよね?」
拒まれるのが恐くて
抱きつく腕に力が入る。
「間違えられたって、本当の事は言えたんだ…。
間違えられるのは小さい頃から慣れてるから。
でも…間違えられたままでも良かったんだ。」
「…どうして?」
「君が…詩のことが好きだから。」
そう言って
佟茉さんの腕が私の体を優しく包み込んだ。