恋に落ちるなら君がいい
「橘…水無月さん、今日って仕事終わったあと時間空いてる?」
資料保管室で過去の資料を探しに来てた私に営業部の野嶋君が声をかけてきた。
って…。
営業部の野嶋君が資料室に用事なんかあるわけない。
と、いうことはたまたま声をかけてきたんじゃないことを悟ったので
私はわざと少し考えるふりをしながら「少しなら…」と呟いた。
野嶋君は部署は違っていても私と同期で。
たまたま会社で顔を合わせた時なんかは2人きりではないにしろ、たまに食事なんかにも行ったりする間柄だ。
でも、今日の野嶋君の様子は説明するには難しいけれど…
いつもと違っていた。
だから
なんとなく考えるフリをしてしまった。