オフィス・ラブ #∞【SS集】
つけるだけ無駄と思って、とめてしまった冷房を悔やんでも遅く。

激しい攻防の応酬に、身体は汗でずぶ濡れて。


好き放題に、もてあそばれる合間、ちょっと油断すると、噛まれる。

負けじとやり返すと、今度は面白がるように、弱い場所に舌が這う。

心底悔しいけれど、そうなると、しがみついて許しを請わないわけにいかない。


今日は特に底意地の悪い新庄さんが、簡単に解放してくれるわけもなく、自分の弱点だけしっかりとガードした彼の身体には、つけいる隙がないまま。


私は応戦もむなしく、陥落した。



途中で気づいた。

新庄さんを昂ぶらせているものは、レースの音だ。


エキゾーストが、ひときわ太く、高く吠えると、彼のテンションが上がるのを感じる。


この、はた迷惑な。

車バカ。



塩からい新庄さんの肌が熱くて、触れている部分から燃えそうだ。

朦朧とした意識の中、そう文句を言うと、こっちの台詞だ、と吐き捨てられた。



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