恋する僕らのひみつ。



――――――……



その日の夜遅く。



家のリビングのソファに、湊とふたりで座っていた。



湊は、テレビのお笑い番組を見ている。



あたしは、湊の横顔をちらっと見た。



さっきからちっとも笑ってる気配ないけど……



湊は面白いのか、面白くないのか、さっぱりわかんない。



でもお笑いの番組よく見てるから好きなんだろうけど。



表情に出ないだけか。



湊みたいなやつが客席にいたら、お笑い芸人さんも困るだろうなぁ。



「おまえ、さっきからずっとケータイいじってんな」



「え?あぁ。ケータイ小説読んでるから」



「……おまえ好きだねー、そういうの」



「あたしの師匠がいっぱいいるの」



「は?師匠?」



読んでるケータイ小説の主人公、みんなキスを経験してる。



あたしの師匠だよ。
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