工業高校のイケメン達に愛されて【上】



『すぐに帰る。』



そういった母親は、嘘をついていた。


この日を境に…二度とこの家には戻ってこなかったのだ。



『お母さん…っ』



すぐ帰ると告げられたのにもかかわらず1人で過ごしたその日は、たしか夜中は今日みたいな雷雨だった。



ザーーーー


うるさい雨音と。



ピシィィ…ドシャーーーン!!


うるさい雷。


小学生の俺は、流石にその雷雨のなか1人で過ごすのはどうしようもなく怖かった。



『いやだよお…はやく帰ってきて…っ』



毛布にくるまって、1人で泣いていた。


誰も、来ないのに。


一晩中泣き続けて、でも母親は帰ってこなくて。


いつのまにか寝ていて朝になって、目が覚めて。


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