イケメン御曹司に独占されてます
今度はミックスサンドに手を伸ばす。卵とハム、それにチーズ。


「んー、でもね、去年の人は三ヶ月も持たなかったんだって。で、元々の希望だった経理部に異動になって、その後は派遣さんでつないで」

「派遣社員の原田さん、凄く優しくて仕事のできる人だったよ。実はもう結婚が決まってて、無理言ってギリギリまで働いて貰ったって池永さんが」


だから彼女に迷惑をかけないよう、キッチリ二週間で基本的なことは覚えろと配属の日に怖い顔で言われたことは、七海子には黙っておこう。


「だからさあ、最初萌愛が配属された時は専務も心配されてたけど、この頃じゃあの光景もフロアに馴染んできたって、皆ちょっとホッとしてるみたい」


あの光景とは、私が秀明さんに一方的なダメ出しを受けている場面のことだろうか?
馴染んでないけど。本人は全然。


「今だって、全然自信ないし……野口くんと違って、足引っ張ってるだけだし」


「野口は営業職で入ってるんだし、それは当たり前。萌愛は事務職だし、パソコンだって使えるって、野口、褒めてたよ」
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