イケメン御曹司に独占されてます
七海子と野口くんとは相変わらずラブラブで、そろそろ一緒に住もうか、なんて話も出ているらしい。社内でも公認で、というより、誰も文句のつけようがないパーフェクトなカップルとして有名だ。
……パーフェクトなカップルと言えば、もうひと組あるけど。


その時、不意に控えめなノックが扉に響いた。
「はーい」と言って七海子が立ち上がるのと同時に、そっと扉が開かれて、その隙間から美しい女性が顔を覗かせる。


「七海ちゃん、これ、社長のお土産なの。お友達も一緒に、良かったらどうぞ」


そう言いながら私に向けられる、美しい笑顔に慌ててぺこりと頭を下げた。


「福田さんも、お疲れ様」


「お疲れ様です」


そう言って応接室に入ってきた、スラリと伸びた美しい脚。

彼女の名前は、西連寺加奈子(さいれんじかなこ)。
社長秘書であり、うちの取引先の社長令嬢。
容姿端麗で優秀、そして性格も良いという、非の打ち所のない美女だ。
< 22 / 271 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop