イケメン御曹司に独占されてます
村井さんは勤続二十年のベテラン社員。
村井さんの言うことは理にかなっている。


「分かりました。連絡とってみます。お忙しいのに申し訳ありません」


立ち上がって深々と頭を下げると、村井さんが私の両肩をぽんぽんと力強く叩いた。


「とにかく、最後まで頑張って!」


言われたとおり、まずは野口くんに連絡を取る。

『俺に連絡を入れろ』なんて偉そうなことを言っておきながら電話に出ない野口くん。

ありとあらゆる方法で要件を入れて連絡を待っている間、しつこく物流センターに連絡を入れてみるものの、丸岡さんは離席中で連絡が取れなくなっている。

為すすべもなく、私は机に座って呆然とした。野口くんからの連絡は、まだ無い。


こんな時、池永さんならどうするだろう?


今回の手配ミスはうちのミスではなく山川橋梁のミスだ。ゼネコンからも施主からも、うちが責められることは無いだろう。
責任を問われるのは佐藤さんだ。もちろん、山川橋梁のペナルティも発生するだろう。
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