イケメン御曹司に独占されてます
「秀明にとって、どうしてそれがそんなに大切だったんだ?」
「秀明くんの幸せを、ひたむきに祈ってくれた女の子が探してくれたからって。だから自分は強くなれる、強く生きなきゃいけないって思ったって。だから私、それを預かって——だけどそんな大切な物をなくしてしまった」
ポロポロと涙をこぼす加奈子さん。その細い肩を、拓哉さんがそっと抱いた。そして何度も「ごめん」と加奈子さんに呟いた。それからなぜか私にも。
「ずっと秀明に馬鹿だ馬鹿だって言われてきたけど、僕は本当に大馬鹿者だな」
少し青ざめた顔で深いため息をついた拓哉さんが、スーツの内ポケットから何かを取り出した。
外光を集めてキラキラと光る。透明な立方体の中に浮かぶ若草色が、光を含んで輝いている。
「拓哉……! それは……」
「あの日、きみが大切そうに秀明に渡そうとしていたものだ。僕は嫉妬に駆られて、大切な君たちの秘密を盗んだ。ほんの小さな子供の頃からきみだけが好きだったのに、突然やってきた秀明にきみを攫われることを耐えられなくて」
その言葉に、加奈子さんがわっと泣き崩れた。その肩を抱きながら——拓哉さんの瞳が、苦しげに歪む。
「萌愛ちゃん、僕はどうやら、とんでもない勘違いをしていたようだ。どうやって償ったらいいのか分からないけど、これから誠意をもって接していくよ。秀明にも、加奈子にも、そしてきみにも」
「わたし……?」
まだ事情を飲み込めない私に、拓哉さんが手の中にある光るキューブを手渡した。
「秀明の大切なものだ。早く返してやってくれ」
「秀明くんの幸せを、ひたむきに祈ってくれた女の子が探してくれたからって。だから自分は強くなれる、強く生きなきゃいけないって思ったって。だから私、それを預かって——だけどそんな大切な物をなくしてしまった」
ポロポロと涙をこぼす加奈子さん。その細い肩を、拓哉さんがそっと抱いた。そして何度も「ごめん」と加奈子さんに呟いた。それからなぜか私にも。
「ずっと秀明に馬鹿だ馬鹿だって言われてきたけど、僕は本当に大馬鹿者だな」
少し青ざめた顔で深いため息をついた拓哉さんが、スーツの内ポケットから何かを取り出した。
外光を集めてキラキラと光る。透明な立方体の中に浮かぶ若草色が、光を含んで輝いている。
「拓哉……! それは……」
「あの日、きみが大切そうに秀明に渡そうとしていたものだ。僕は嫉妬に駆られて、大切な君たちの秘密を盗んだ。ほんの小さな子供の頃からきみだけが好きだったのに、突然やってきた秀明にきみを攫われることを耐えられなくて」
その言葉に、加奈子さんがわっと泣き崩れた。その肩を抱きながら——拓哉さんの瞳が、苦しげに歪む。
「萌愛ちゃん、僕はどうやら、とんでもない勘違いをしていたようだ。どうやって償ったらいいのか分からないけど、これから誠意をもって接していくよ。秀明にも、加奈子にも、そしてきみにも」
「わたし……?」
まだ事情を飲み込めない私に、拓哉さんが手の中にある光るキューブを手渡した。
「秀明の大切なものだ。早く返してやってくれ」