イケメン御曹司に独占されてます
「あのね、七海子」
覚悟を決めて羽織っていたカーディガンを脱ぐ。
今日はここへ泊めてもらうから、私も七海子も先にシャワーを済ませて楽な部屋着になっていた。
その下のタンクトップから覗くむき出しの私の右肩には、五センチくらいの長さの、ミミズ腫れのような傷跡があった。
肌にくっきりと浮かぶ決して小さく無いその跡は、誰が見ても一瞬目を逸らしてしまうような無残な形をしている。
有刺鉄線で引き裂かれるようについた傷は、鋭利な刃物で切ったものとは違って縫うことができなかった。『一生残る』と病院の先生に言われたとおり、八歳の頃からずっと私の肩にある。
もう何度もお互いのうちに泊まっているし、旅行にも出かけて一緒にお風呂に入ったこともある七海子には、もう見慣れているであろう傷跡だ。
「ここ、怪我したのって小学校二年の時でね」
子供の頃はこんな傷なんとも思わなかったけれど、思春期を迎えるころにはノースリーブの服を着ることを躊躇うようになった。
私にとっては昔からある当たり前の傷だけど、年頃の女子から見れば醜い傷跡だったのだろう。
体操服に着替える時に見られてからかわれて以来、私はそれを隠すようになった。
「この傷には、実は思い出があってね」
覚悟を決めて羽織っていたカーディガンを脱ぐ。
今日はここへ泊めてもらうから、私も七海子も先にシャワーを済ませて楽な部屋着になっていた。
その下のタンクトップから覗くむき出しの私の右肩には、五センチくらいの長さの、ミミズ腫れのような傷跡があった。
肌にくっきりと浮かぶ決して小さく無いその跡は、誰が見ても一瞬目を逸らしてしまうような無残な形をしている。
有刺鉄線で引き裂かれるようについた傷は、鋭利な刃物で切ったものとは違って縫うことができなかった。『一生残る』と病院の先生に言われたとおり、八歳の頃からずっと私の肩にある。
もう何度もお互いのうちに泊まっているし、旅行にも出かけて一緒にお風呂に入ったこともある七海子には、もう見慣れているであろう傷跡だ。
「ここ、怪我したのって小学校二年の時でね」
子供の頃はこんな傷なんとも思わなかったけれど、思春期を迎えるころにはノースリーブの服を着ることを躊躇うようになった。
私にとっては昔からある当たり前の傷だけど、年頃の女子から見れば醜い傷跡だったのだろう。
体操服に着替える時に見られてからかわれて以来、私はそれを隠すようになった。
「この傷には、実は思い出があってね」