イケメン御曹司に独占されてます
翌日は金曜日だった。
仕事を終えた私たちは、あるシティホテルの衣裳室で試着を繰り返していた。
「ねぇ、七海子。これは?」
「うーん……。似合ってるけど、せっかくのパーティなんだから、もう少し華やかでも良いんじゃない?」
私が選んだ紺の無難なワンピースを、七海子がまた却下する。
「だけど、派手なのは私なんかじゃ似合わない……」
「自分がそう思ってるだけだよ。萌愛って、普段ほとんどお化粧もしないし、身体のラインを隠すような服しか着ないから目立たないけど、本当はスタイル良いんだし、綺麗な顔立ちしてるんだし、何よりもその肌!! それは絶対武器になるね」
そういう七海子は色鮮やかなワインレッドのドレスを着こなしている。
大学時代にミスキャンパスに選ばれた容姿はさすがで、その場にいる人たちみんなが見蕩れるほどだ。
「んー、萌愛、次これ着てみて」