イケメン御曹司に独占されてます

そう言って七海子が渡すドレスを見て、伸ばしかけた手を引っ込めた。

「七海子、だってこれ……」


七海子が選んでくれたドレスは、膝丈のスカート部分に薄いピンクのシフォンが幾重にも重ねられた愛らしいものだった。
女の子なら誰でも憧れるような、プリンセス感いっぱいのふんわりしたフォルム。
甘く優しくて、見ているだけでドキドキするようなデザインだ。


「こんなの、絶対無理……。だってこれ……」


そのドレスは、背中が大きく開いたベアトップで、両肩から伸びたオーガンジーのリボンを首の後ろで結ぶタイプになっている。

……肩の傷が、そのまま見えてしまう。


「大丈夫。確かに萌愛にしては露出しすぎだから、肩からこのシフォンのストール羽織ってみて」


いつの間にか探し出したのか、シンプルな白いシフォンのストールを一緒に差し出され、そのまま試着室に押し込まれた。


仕方なく着替えて外に出る。
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