今宵、君の翼で



「ちょっ…翼!?」


「悪い…余裕…ねぇわ…」


息継ぎの間にそう言うと再びキスをされ、私の首筋にもキスを落としてきた。


なんか翼がいつもと違う…


どうしよう、これって…


その時、ド―――――――ンと大きい花火が打ちあがった。



「つ、翼!花火始まった!」


「いーよそんなの…あとで見る…」


「ダメだから!一緒に今見てー!」


私は少し強引に翼の胸を押した。


残念そうな表情に、私の胸がちょっと痛んだけど…


本当に一緒にみたかったし、それにここじゃあ…


翼は立ちあがり、大きいため息をついた。


え……引かれた!?


すると振り返って謝られた。



「悪い…俺マジで余裕なかった…アホだよな…」


「そ、そんな…私こそごめん…」


「早く俺のモンにしたくなって…」


「私はずっと翼のものだよ…」


そう言うと、優しく頭を撫でられた。



「この先も…ずっと俺のもんでいてくれんの?」


< 228 / 230 >

この作品をシェア

pagetop