流れ星に4回目の願いを呟く時。
 カケルの父親が転勤してきたのは、別に何も内示が出て、仕方なくいやいや、のような当たり前のものでは無かった。


 祖父との喧嘩が収まりきらなくなり、半ば勘当のような形で追い出されたのだ。


 そこに転勤が絡んでいたのは、カケルの父親の上司が祖父だったのだ。結構なお偉いさんだったそうで、バレー道具はもちろん、ゲーム機などは全てその祖父から買い揃えて貰ったらしい。


 還暦を超えてから大きな病気にかかり、カケルの父親も本当は喧嘩なんてしたく無かったそうだが、現状はぼろぼろ。


 どうやら、経営方針のことで意見が食い違っていたらしい。しかしカケルの父親は少し距離を置いて、修行を積んでから戻ってこようとしていた。


 しかし、それは叶わなかった。




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