流れ星に4回目の願いを呟く時。
真紀子の動向を辿ってみれば、それは明らかだった。
カケルと真紀子は全国大学の合宿以来、その仲を深めて行った。
あの一件があってから私は真紀子とほんの僅かに距離を置きながらも、私たちは大抵3人でいた。
給食時間や昼休みはもちろん、球技大会や文化祭も、まるで磁石のように一緒だった。
しかし、私はその中で2人とは何処か違う方向を向いていた。
カケルと真紀子はバレーという熱くなれるものを共有している。
勉強もスポーツも中途半端な私とは違い、真紀子は県内屈指の強豪校である南高校に推薦の内定が決まっていて、カケルはトップクラスの秀才。県内屈指の進学校である北校も悠々狙える。受験の心配をしなくて良い日々。
まるで、真紀子はS極でカケルはN極。私だけがぐるぐると悩み回り続けるコンパスの様に、進む方向が定まっていない。
役に立たないコンパス。
カケルと真紀子は全国大学の合宿以来、その仲を深めて行った。
あの一件があってから私は真紀子とほんの僅かに距離を置きながらも、私たちは大抵3人でいた。
給食時間や昼休みはもちろん、球技大会や文化祭も、まるで磁石のように一緒だった。
しかし、私はその中で2人とは何処か違う方向を向いていた。
カケルと真紀子はバレーという熱くなれるものを共有している。
勉強もスポーツも中途半端な私とは違い、真紀子は県内屈指の強豪校である南高校に推薦の内定が決まっていて、カケルはトップクラスの秀才。県内屈指の進学校である北校も悠々狙える。受験の心配をしなくて良い日々。
まるで、真紀子はS極でカケルはN極。私だけがぐるぐると悩み回り続けるコンパスの様に、進む方向が定まっていない。
役に立たないコンパス。