流れ星に4回目の願いを呟く時。
 卒業式が終わり、部活のメンバーで打ち上げをした。無理に馬鹿騒ぎをしていたかった。


 夕暮れの帰り道。空は朝のままに綺麗で、茜色に町を染める夕日と夜の青い帳が重なり合うのを、私はただただ見ていた。


 カケルのことを想いながら。



 深呼吸して見上げた空は、ただただ綺麗だった。
 


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