流れ星に4回目の願いを呟く時。
 久しぶりに帰って来たんだなと感じる方法はいくらだってある。


 例えば、この天気予報は一番それが明確に表れる。


 ずっと雪マークばかり見ていたのが、こちらでは滅多に見ることはない。対照的に、波浪注意報などの海のことを知らせるのも、向こうでは滅多にお目にかかることは無い。


 チャンネル数だって違う。


「ねえ、ホタテ。」


 そわそわしながらも、流石と言うのか。ふざけて由美子が私の気をひく。


 思わず笑いそうになったが、目を丸くして誤魔化した。いや、誰がホタテよ。


「なんですか。」


「お母さん1人でやってるけど、手伝わなくて良いの。」


 私は昔から家事とか洗濯とか、そういう家庭に優しいお手伝いは、あまりしたことがない。


 もちろん、大学時代に付き合っていた硬派な恋人に手料理を食べさせていたこともあったが、だからと言って料理に目覚めたということは無かった。













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