私の小さな願い事

もめ事

~土方歳三~


一ツ橋公を黒谷から、二条城へ警護する為

新選組一同で黒谷へ

すでにより達がいて、待機中だった


久しぶりだな……











〝俺がよりを嫌っている……〟

そんなことを言っていたと、総司が教えてくれた

近藤さんから

「よりは、新選組の隊士じゃない…それに
上司であっても、歳の弟子だろ?
自分で拳骨しといて、冷たいことするな
だから、誤解を招くんだ!!」


今度、よりが来た時、謝ろう


そう思ったのに、その日から来なくなった













久しぶりに見たよりは、元気がなかった

一緒にいる奴から、なんかすげえ励まされてる?

俺は、よりを目で追う

新選組がいるとわかってても

よりは、チラリともこちらを見ない



謝らねぇとな……



よりは、一ツ橋公にも声をかけられる


だけど、よりの様子がおかしい


一ツ橋公の手を振り払ったり


よりが、不機嫌なのは、俺がいるから?


刃物を持った男が籠に向かって
飛び込んできた


よりは、気がついていたようで

一発で沈めた

さすが、俺の弟子

男を捕らえる為、近くに行くと


「無事か?」


一ツ橋公は、危険なのに籠から出て

よりを心配した


「貴方に心配されたくありません!!」


不機嫌なのは、気がついていたが

んなこと、言って大丈夫かよ!?


よりを凝視していたら、目があった


プイッとそらされた




俺は、よりに嫌われた…










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