ブラックⅡ-想い-



コトネさんにお礼を言って長い長い廊下をゆっくりと歩く



レイジさっき追い出されて機嫌悪くなってるかなーなんて思いながら廊下の角を曲がった。




そして私は足を止める




何故か角を曲がって数メートルしたところに、壁にもたれて立っている男


佐伯リョク




私は一度止めた足を静かに踏み出し前を向いたまま廊下を進んでいく




そんな私に気が付いたのか、壁から少し背中を浮かして体制を整えると




「着物、可愛いな」




目元が印象的なタレ目を少し下げて私に声をかけてきた。




せっかく無視しようと思ったのに、話しかけてこないでよ



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