美しき夜、北斗七星が輝く
だけど次の日も
その次の日も
莉々花は白羽くんにベッタリで…
「最近…
美夜って白羽と一緒にいないね」
「……うん…」
これじゃ付き合う前…
いや…保健室で話すようになる前みたいじゃない
「佐木さん…くっつきっぱなしだね白羽に」
「うん……」
仲が良いなぁ…あのふたり
今日もいつものように後ろの扉付近で話している
ふたりとも笑顔で…とても幸せそう
あたしなんて入る隙がなかった
「……別れないの?
というかそもそもの話可笑しくない?
どうして白羽は許嫁がいるのに
美夜と付き合ったの?
もしかして美夜って利用されてた?
許嫁が帰るまでの間」
「萌やめてよ
白羽くんはそんな人じゃない
人を利用するような人じゃない」
「そうだけどさぁ……」
最近では萌は白羽くんを良く思っていないみたいだ
だけど…
萌が言っていることは正しくて…
どうしてって疑問と
莉々花にしたのって不安が収まらない
あたし…利用されてたの?
答えは…聞けぬまま