鈍感ちゃんと意地悪くんのその後の物語
今日は椅子を一つ増やして。
長方形のテーブルに
母さん、その隣に兄貴、
向かいに俺、隣に美空。
父さんは、その間の一辺に一人で座っていた。
いつもより一家の大黒柱らしく見える。

もし五人家族だったなら、こうなるんだな?
関係ないけど、そんなことを思った。

「では、いただきましょうか。
はい、みんなで、いただきま~す」

母さんの声で、夕食が始まった。

「ほら美空ちゃん、遠慮しないでどんどん食べてね?」
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