鈍感ちゃんと意地悪くんのその後の物語
おぉ~と、声が漏れる。

クラスで就職は俺だけだ。
それはそうだろう。
高校出てすぐの就職は、なかなか難しい。

1年の春からバイトし続けているイタリアンレストラン。
2年の冬には、俺の就職は確定事項となっていた。
頑張り続けた結果だ。

「それと、美空への愛は勿論変わりません!
あと、同棲します!」

「うわ、俺らの予想まんまの展開!」

「てかお前、堂々と愛は変わりませんとか、言うなよ。
聴いてるこっちが恥ずかしいんだよ」

ざわつく教室からは、笑いや何やら、様々な声が聞こえる。
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