紙飛行機~ラブレターの想い~


トントンッ、と2回扉を叩いて職員室に入る。
「先生」
と、私は先生の席に行って、パソコンでなにかの作業をしている担任に声をかけた。

「おー、やっと来たか」

メガネが良く似合う担任は、手を一旦止めてメガネを中指で持ち上げた。

「何の用ですか?」

早く帰りたいんだけどなあ。
そんな本音を笑顔で隠しつつ、そう尋ねた。

「お前さ、忘れてるだろ。自分の仕事」
「はい??」

私の仕事?なにそれ。
私の間抜けな返しに、「やっぱりな」と呟いた先生。私の頭上には、ハテナが浮かんでいた。


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