貴公子?いいえ、俺様男です

パタン…

ドアを開け、室内に入った俺は、すぐに浴槽にお湯を溜める。

「里菜ちゃん、上着脱いで。

浴室に掛けて乾かそうよ」

雨に濡れて、やっと温かい室内に入った安心感からか、里菜ちゃんは、ぼーーっと立ったままだ。

里菜ちゃんから、上着を受け取り、自分の上着と一緒に浴室に干す。

「もうすぐお湯が溜まるから、里菜ちゃん、先温まってきて」

相変わらず、ぼんやりしている里菜ちゃんを浴室へ連れて行く。

「ジーンズ…濡れたな。

ジーンズはそこのバーに干そうよ」

洗面所にパジャマが置いてあるのを発見

「服が乾くまで、これ着てよう」

二人とも、濡れたのは上着とジーンズで中に着てる服は、少し湿ってる程度だった。

腕時計を外し、身につけていた携帯や財布をテーブルに置く。

「靴も乾かさないと…後で浴室に置いてくるか」



ジャーーッ…



しばらくして、里菜ちゃんがシャワーを使い始めた音が聞こえた。


その間に、俺は電気ケトルでお湯を沸かし、近くに添えられていたパックで、緑茶を淹れた。




カチャ…

パジャマを着た里菜ちゃんだ。







< 37 / 96 >

この作品をシェア

pagetop