強引な次期社長に独り占めされてます!
しばらく無くなってしまった会話。
タクシーの陽気なDJのハガキコーナーを聞きながら顔をしかめる。
……無言って、何だか気を使うんですけど。
ここは、勇気をもって……。
「あの……主任」
「何だ?」
窓の外を眺めていた主任が、私の方を向いた気配がする。
けど、それを見る勇気はないから、頑なに前の座席を見据えた。
「……主任て、仮装力が半端ないですよね」
「仮装力ってなんだよそれ」
私ははっきりと覚えてます。
最後まで持っていたかは覚えてないけど、最初はめちゃくちゃ精巧な大鎌を持っていた。
後は仮面もリアルで、一瞬本物の骸骨かと思う仮面も装着していたし。
「クオリティ半端なくて、全然気づきませんでした」
「物を作るのが好きなだけだな。それを言ったらお前もだろ。まさか部下をナンパしたとは思っても見なかったぞ、俺は」
「でも、でも……全然、気がつかなかったんです」
「それには気がついた。俺も仕事してる時は“こう”じゃないから」
こうじゃない……か。
だいたい普段の主任の一人称はいつも“僕”で、確かに死神さんも最初は“僕”だったけど、次第に“俺”になったし。
話し方は……話し方は納得するかな。
“俺”口調の時の主任は、死神さんとイコールだ。
タクシーの陽気なDJのハガキコーナーを聞きながら顔をしかめる。
……無言って、何だか気を使うんですけど。
ここは、勇気をもって……。
「あの……主任」
「何だ?」
窓の外を眺めていた主任が、私の方を向いた気配がする。
けど、それを見る勇気はないから、頑なに前の座席を見据えた。
「……主任て、仮装力が半端ないですよね」
「仮装力ってなんだよそれ」
私ははっきりと覚えてます。
最後まで持っていたかは覚えてないけど、最初はめちゃくちゃ精巧な大鎌を持っていた。
後は仮面もリアルで、一瞬本物の骸骨かと思う仮面も装着していたし。
「クオリティ半端なくて、全然気づきませんでした」
「物を作るのが好きなだけだな。それを言ったらお前もだろ。まさか部下をナンパしたとは思っても見なかったぞ、俺は」
「でも、でも……全然、気がつかなかったんです」
「それには気がついた。俺も仕事してる時は“こう”じゃないから」
こうじゃない……か。
だいたい普段の主任の一人称はいつも“僕”で、確かに死神さんも最初は“僕”だったけど、次第に“俺”になったし。
話し方は……話し方は納得するかな。
“俺”口調の時の主任は、死神さんとイコールだ。