強引な次期社長に独り占めされてます!
「状況を説明しよう。プランナーがイベント会場の設営図を忘れて行き、その図を野間が松浦に持って行く様に頼んだ。そして松浦が会場の入口に居たところ、高井が金属製のポールを持ち、前方不注意も甚だしいが、スマホを見ながら歩いてしまい……」
唐突に始まった状況説明に瞬きしながら、主任のいつもどおり丁寧な言葉を聞いていたら……。
野間さんの咳払いが主任の言葉を止めた。
「上原主任。くどいです」
「……状況説明としては適切だが。とにかく、高井の持っていたポールが君の後頭部を直撃し、意識はあったものの、その後、気を失って病院に運ばれた」
……そして、今に至るわけですね。
溜め息をついて、高井さんと呼ばれた人を見ると、ばつが悪そうに明るい色合いの髪をかきながら頭を下げる。
「すみませんでした……」
「あ……いえ。設営図は、無事届きましたでしょうか?」
「はい。残ったスタッフでどうにか……」
困ったように言っている高井さんに小さく頷きを返す。
年上かなぁ。眉は弓なりで、優しそうな目をしてる。鼻はスッキリと高いけど、男の人って言うよりは、少年って感じの人。
イベントスタッフと、私はたまにしか交流しないけど、うちのスタッフならどこか見覚えがあって当たり前かな。
「とりあえず松浦さん。今日は入院ね? 一応、頭を打ってるから念のために」
野間さんがテキパキと宣言するから眉を困らせた。
「それは……」
月次報告書が、まだ途中……。
唐突に始まった状況説明に瞬きしながら、主任のいつもどおり丁寧な言葉を聞いていたら……。
野間さんの咳払いが主任の言葉を止めた。
「上原主任。くどいです」
「……状況説明としては適切だが。とにかく、高井の持っていたポールが君の後頭部を直撃し、意識はあったものの、その後、気を失って病院に運ばれた」
……そして、今に至るわけですね。
溜め息をついて、高井さんと呼ばれた人を見ると、ばつが悪そうに明るい色合いの髪をかきながら頭を下げる。
「すみませんでした……」
「あ……いえ。設営図は、無事届きましたでしょうか?」
「はい。残ったスタッフでどうにか……」
困ったように言っている高井さんに小さく頷きを返す。
年上かなぁ。眉は弓なりで、優しそうな目をしてる。鼻はスッキリと高いけど、男の人って言うよりは、少年って感じの人。
イベントスタッフと、私はたまにしか交流しないけど、うちのスタッフならどこか見覚えがあって当たり前かな。
「とりあえず松浦さん。今日は入院ね? 一応、頭を打ってるから念のために」
野間さんがテキパキと宣言するから眉を困らせた。
「それは……」
月次報告書が、まだ途中……。