〔B L〕朽ちた無花果

「それで、って…!
まだ話せと言うんですか?

これだけでも、大問題でしょう…!?
病院に知られたら、僕はクビだ。

もう医療界に復帰もできない。
僕は一生好きな仕事から追放される。

そんな重大なことを貴方にだけ言ったんです。

…絶対、秘密にしてください。」

「まだ、ということは他にもあるんですね。」

しまった、墓穴掘った…。

「いえ、あの…」

「わかりました、この辺で勘弁してあげますよ。」

ふぅ…よかった。

「じゃあ、升也さんの本音、聞かせてください。

本当の顔を、見せてください。」

「フー…。
そんな顔で言われたら、断れませんね。
驚かないでくださいよ?」

「っわかりましたから!//
どうして貴方はこう、いつも恥ずかしいことを口にできるんですか!///」


「アンタのいろんな顔が見たいからに決まってんだろ。」

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