〔B L〕朽ちた無花果


«裕吾side»


イライラする。


《貴方にも晴が俺に恋してるように見えたわけですね?》

《どうです?
貴方の知らない顔でしょう。》


本当に、ハルのあんな顔を見たことがなかったこと。

それと…


《彼と一緒にいると、楽なんだ。
すべて忘れられる。

それに…なんだか、彼といると今まで知らなかった感情になれるんだよ。

わくわくして…ドキドキして…
とっても忙しい。》


ハル自身が、アイツに惹かれ始めていること。

…知らなかった。

「クソッ…」

俺は病院を出ると、学校に向かう。

どうしてあんなヤツにハルを渡さなきゃいけないんだ。

なぜハルはあんなヤツのことが…

「俺の方が、ずっと側にいたろ…」
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