この度、友情結婚いたしました。
だけどそれも一階から騒がしい両親達の声が聞こえてくると、徐々に今の状況を飲み込めるようになってきた。


「本当にアホ春樹。最悪なんだけど!……あんなところ見られて!」


語尾に力を入れ、押さえつけていた両頬を思いっきりつねると、春樹は悲痛な声をあげた。


「痛ぇから!……つーか最悪の俺の方だ。自分の親にあんなところ見られるとか」


今度こそやっと萎えてくれたのか、私の上から退き隣に力なく寝転がった。


もう二度と組み敷かれるものか!と勢いよく起き上がり、余程ショックだったのか、両手で顔を覆い落ち込む春樹を睨みつけた。


「自業自得でしょ!?いい気味!」


さっさと布団から出ようとするも、がっちり春樹に腕を掴まれてしまった。


「なによ、離してくれない?一階に行って誤解を解いてくるから」


敵対心剥き出しで言えば、春樹も負けじと鋭い視線を向けて言ってきた。


「別に誤解させたまんまでもいいだろ?つーかまどか、覚えてろよ。ぜってぇお前のこと抱くからな!」

「なっ……!バッカじゃないの!?」
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