この度、友情結婚いたしました。
そう自分に言い聞かせても、なかなか気持ちが浮上できずにいた時。


「そういう人だから、変に気にして無駄に落ち込むなよな」

「――え」


いつの間に背後に立っていたのか、私の肩に手を置いたのは琢磨だった。

驚きポカンとしたまま琢磨を見つめてしまっていると、次第に琢磨の頬はほんのり赤く染まっていき、そっぽ向いてしまった。


「いや、昔からそうだっただろ?……小さいこと気にして、落ち込んでいたりしたじゃん」

「琢磨……」


目を丸くさせてしまう。


私達、会わなくなって随分経つっていうのに、そういうこと覚えてくれていたんだ。

ジンと感動してしまっていると、今度は真希さんが勢いよく立ち上がった。


「まぁまぁ!たくちゃんが照れてるなんて……!まどかちゃんと本当に仲がよかったのね。……あっ、ちょうどもうお昼じゃない。ふたりでお昼に行ってきなさい」

「え……あっ、ちょっと真希さん!?」


いきなり私の腕を掴み立たせると、琢磨と共にあっという間に事務所の外に追い出されてしまった。

「いってらっしゃい」と陽気な声と同時にドアが閉められた後も、お互い唖然としてしまう。
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