この度、友情結婚いたしました。
いやいや、ここで顔を赤くさせている場合じゃない!
このまま寝室まで連れて行かれちゃったら……!


「無理無理!下ろして!!」

なんとしても逃げなくては!

無我夢中で手足をバタつかせ、必死に抵抗する。


「はぁ?なに言って……!あっ!こらバカ!暴れるなよっ」

「暴れるに決まっているでしょ!?下ろして!」


暴れまわっていると、春樹の腕の力が緩んだ一瞬の隙をついて飛び下りた。

当然尻餅をついてしまうも、痛みを感じる余裕もなくそのまま立ち上がり、自分の部屋に逃げ込み鍵を閉めた。

「まどかってめっ……!」


身体中の力が抜けてしまい、そのままドアにもたれ掛かるように座り込んでしまう。
するとドアの向こうから春樹が勢いよく叩いてきた。


「人をその気にさせておいて、逃げてんじゃねぇよ!」

「無理!絶対無理!」

耳を塞ぎ「無理」を連発してしまう。

私ってばどうかしちゃっている。
春樹のキスを受け入れて、おまけにちょっと……いや、かなり夢中になっちゃっていた!
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